わたしの生い立ち①
大好きだった
『おんちゃんとおばちゃん』
母→毒親(偽母)
50年間、わたしを騙し続けた毒親
生まれてから、小学校に行くまで、母と遊んだり、一緒に過ごした記憶はない。
たまに、
年に一回くらいかな、
綺麗なハデな化粧と服を着た『おばさん』が、やってきた。
怖かった。すぐに怒る。
『しつけ』だと、いいながら、ぶつ。
笑った顔を見たことない。
お菓子やおもちゃもくれたことはない。
ただ、ただ、怒るか、ぶつか、
知らない男の人を連れてきたこともあった。
(2番目の義理の父となる人)
来て欲しくなかった。
このおばさんが来ると、わたしは大泣きしてた。
嫌いだ、大嫌いだ
でも、その頃、
わたしの面倒を見てくれてた『おばちゃん』が、悲しそうな顔で
『ママのいうことはちゃんと効かないとね』と、わたしを宥めてくれていた。
その姿を見ると、母はおばちゃんにも怒ってた。
『そんな言い方して、甘やかすから言うこと効かなくなるんや!』って。
その時のわたしは、おばちゃんの後ろに隠れていたと思う。
おばちゃん→ 大おばさん
母の、母の姉妹の、末っ子
(わたしのおばあちゃん妹)
おばあちゃんの姉妹は、13人ぐらいいたと言ってた。
おばあちゃんは長女だったと。
でも、わたしは会ったこともないし、写真も見たことない。
母もおおおばさんも、話題にもしない。
何かがあるのは、確かだけど、これもまたお蔵入り、
そして、このおばあちゃんの姉妹が、不思議なことに、結婚はしているが、
13人のうち、2人しか、子供ができなかった。
わたしの母と、もう一人のおばさん。
先祖で何か、悪いことがあったような話を聞いた記憶がある。
夢かもしれないが、
ただ、わたしが幸せな幼少期を過ごせたのは、すべてこのお陰だったと思う。
おばあちゃんの姉妹に子供ができなかったため、わたしは、『大おばさん』たちに、とっても可愛がって貰っていた。
大おばさんが、泣いているわたしを、背中におぶって、寝かしつけてくれる。
子守り歌を歌ってくれている。
それでも、わたしは泣き止まず、火がついたみたいに泣いている。
困り果てた、大おばさんが、もう一人の大おばさんに助けを求めて、その大おばさんが、わたしが、泣き止んで眠るまで、背中におぶって、子守り歌を歌ってくれる。
わたしが、生まれてから、思い起こせる最初の記憶が、この大おばさんたちの愛情に囲まれた幸せな時間。
それからは、大おばさん姉妹の、一番末の子(大おばさん→おばちゃん)
おばちゃん夫婦の住む、滋賀県で暮らしてた。
おばちゃん夫婦は、子供ができなかったので、わたしを本当の娘のように、可愛がってくれた。
おんちゃん
(おばちゃんの旦那さんをこう呼んでた)
おんちゃんは、国鉄勤務(JR)バスの車掌さんをしてた。
おばちゃんは、温厚で優しい。怒ることを知らない人。いつも、優しく笑って、わたしを見守ってくれてた。
美味しいご飯を作ってくれる。
わたしの好きなもの、いつも準備してくれる。
扁桃腺が、炎症を起こして、頻繁に高熱を出すわたしを、雪の中でも病院に連れて行ってくれて、看病をしてくれた。
ご飯が食べられなくなると、片栗粉を溶かして、砂糖を入れて、甘くして食べさせてくれた。
忘れられない味…
おんちゃんも、本当のお父さんのように、可愛がってくれた。
血の繋がりのない他人だったけど、身内以上だったと思う。
おんちゃんは、おばちゃんと違って、悪いことをしたわたしに対しては、怒った。
でも、それは本当の愛情だったと思う。
全くといって良いくらい、怒られることは当然だと、今でも思えるから。
叩いたり、外に追い出したり、
怒鳴りつけて、心をズタズタにしない。
何が悪いのか、ちゃんと説教して、しつけしてくれた。感謝、
おんちゃんに、すごく怒られたことがある。
小さすぎたので、どんな悪いことをしたかは覚えていない。
でも、おんちゃんが怒った顔は覚えている。
初めて、ほっぺをぶたれた、
おんちゃんの長くしてい小指の爪が、ぷった拍子に、わたしのほっぺを引っ掻いて、出血した。
おんちゃんは大慌てで、血を拭き取って、『ごめんね。』と抱き締めてくれた。
今も、ほっぺにうっすら傷が残っている。
おんちゃんは、女の子の顔をぷってケガさせたことに、すごく反省してくれてた、
それから、口で怒ることはあったけど、絶対にぶたないし、
小指の爪を伸ばすのもやめた。
女の子だから、オルガンを習わせてくれた。
おばちゃんの温かい手、いつも優しく握って歩いてくれた。
車も自転車も乗れないおばちゃんは、どこへ行くのも、わたしの手を離さず、ゆっくりと歩いてくれた。
雪が多いところだったから、寒くないように暖かい服を着せてくれた。
霜焼けができると、ずっと手をこすってくれてた。
自転車も買ってくれてね、乗れるまで、練習に付き合ってくれた。
わたしのこの頃の写真は、いつも幸せな笑顔をしていた。
でも、こんな幸せな時間は、続かなかった。
小学校に入る前、
毒親(偽母)が、義理の父②が現れ、わたしの幸せな生活は、一変
地獄の日々が始まった、