sora-0812の日記

わたし、捨て子なんです(^^;)

わたしの生い立ち⑦

3番目の父

 

 

2番目の父が突然荷物ごといなくなった翌日、引っ越し屋さんが、荷物を持って来た。

 

 

わたしは、何ごとが起こっているのか、わからずただただその様子をぼぉーっと見ていた。

 

知らないおじさんの荷物、

 

『こんにちわ、宜しく』とか言われたと思う。

 

 

でも、この頃のわたしは、小学四年生になってたから、ある程度は理解できていたと思う。

 

 

その夜、滋賀から大好きな大おばさんも来ていたと思う。

 

珍しく、賑やかな食卓、

ずっとひとりぼっちで暮らしていたわたしは、嬉しかったからはしゃいでいたと思う。

母も、なぜか機嫌が良かった。

 

なにか様子がおかしい、

と思ったが、

やっぱり

 

 

母と大おばさんから、あらたまってわたしに話があった。

 

『今日からこのおじさんが、あなたのお父さんだから、お父さんと呼びなさい!』

って。

 

 

込み上げてくる涙、

 

 

優しくいつも、わたしを助けてくれてた二番目のお父さんが出て行ってすぐに、

おじさんがやって来て、

 

『お父さん』だって。

 

 

そんなの認められる訳ないやん、

これから、一緒に暮らすなんてあり得ないし、

お父さんが帰って来れなくなるやん、

 

 

全力で泣きながら、首をふった

絶対に嫌だった。

 

前のお父さんを守りたかったから。

大好きな大おばさんまで、なんでこの母の言いなりになっているのか、

辛かった。

 

この時から、母に対して、反抗することができることを覚えたように思う。

 

 

わたしも成長して、身体が大きくなってたし、新しい父の手前、少しは優しい女性でいたかったんだと思う。

 

 

その夜、

大おばさんと二人で布団を並べて寝た。

温かかった、

心もからだも、

 

大おばさんは、『良い人だから、新しいお父さんと仲良くしてあげてよ。』と、わたしを必死で言い聞かせようとしてた。

 

でも、わたしは泣くだけ、

大おばさんもわたしを見てて不憫に思ってくれたんだろう、

泣いてた、

 

 

仕方なく、翌日から、必死で

『お父さん』と呼ぶ練習をした。

 

 

なんとか、呼べるようになり、新しい父は上機嫌だったし、母も機嫌がよかったように思う。

 

でも、わたしの心は、

まったくこの父を受け入れることはできていなかった。

 

悪い人ではなかったが、

好きにはなれないし、近寄りたくない。

話すのも面倒な感じ。

 

わたしは、母に甘えることも許されず、いつもひとりぼっちだったから、

大人に対して、結構すぐに人懐っこくて、付いて回る子どもだったのに、

この新しい父に対しては、距離をおいてた。

 

 

前の父に申し訳ない気持ちと、

こんな母でも、わたしにとったらたった一人の大切な母、

もう、とられたくない嫉妬心だったと思う。

 

 

この後、

わたしはこの父と、

凄まじい争いをすることになった。