sora-0812の日記

わたし、捨て子なんです(^^;)

わたしの生い立ち⑧

嘘つきは泥棒の始まり

 

小学生高学年になったわたし

 

体が大きくなり、

母から手をあげることは、少なくなった。

 

でも、新たに始まった虐待は、

 

『無視』

 

これが一番、こころの平穏を犯されるんですよ。

長いときは、数ヵ月も全くわたしとは、口を利かなかった、

 

ので、学校から帰ると、

 

虫や、亀、ベランダに飛んで来る鳩に

話しかけてた。

 

孤独だった。

 

 

 

話を、少し遡ります。

 

大阪に無理やり連れて来られ、お菓子もおもちゃも買って貰えない日々…

 

わたしの友だちは、大おばちゃんが買ってくれた『リカちゃん人形』

 

わたしの話相手

 

そのリカちゃん人形もひとりぼっちでは寂しいだろう、

話相手に、もうひとつ人形が欲しいと思った。

 

でも、勿論…買って貰えるわけもない。

 

小学一年生のわたし。

 

二番目の父の実家(九州)に行った時、誰もいない部屋に母の財布が置いてた。

 

悪いこととは、わかっていたとは思うけど、

どうしても、リカちゃんのお友だちが欲しくて、

 

母の財布からお金を盗った。

 

リカちゃん人形を買えるだけのお金でよかったけど、それがどれくらいだかわからず、

 

一番大きなお札、

『一万円札』

 

 

ポケットに、ばれないように必死で丸めて入れたのを覚えてる。

 

数日後、近所おもちゃ屋さんに、

そのお金を持って、欲しかったお人形を買いに行った。

 

 

胸が張り裂けそうなくらいドキドキしてたと思う。

おもちゃ屋さんのおじさん、こんなに小さい子どもが一万円持って一人でやって来るんだから、不審には思ったと思う。

 

何か言われたと思うけど、忘れた、

 

お人形は、買えたから。

 

走って家に帰った。嬉しかったと思う。

寂しかった小さなこころが、少しだけ癒された瞬間だったから。

家にはいつも誰もいないから、何時間でもリカちゃんと遊べた。楽しかった、

 

でも、子どものすること、

バレるには時間の問題だった。

 

一万円札のお釣りは、千円札8枚と小銭ぐらいだったと思うが、おもちゃ屋さんのおじさんが、レシートと一緒に小さなビニール袋に入れてくれてた。

 

その袋はそのまま、わたしの学習机の足元の隙間に隠していた。

 

数日後に、それを母が見つけた、

 

その時の鬼のような顔

一生忘れられない、

 

 

母は、すぐにわたしを預けていた大おばさんを滋賀から呼びつけた。

 

そして、

今でも手に残っている

『お灸の痕』

 

 

何をされるのかわからず、

 

『泥棒、手を出しなさい!』

恐くて恐ろしい剣幕で、母はわたしを怒鳴り付ける。

 

わたしは、殺されるんじゃないかと思うほどの恐怖だった。

 

父がわたしを押さえつけて、わたしの小さな手を差しだしたと思う。

 

怖かった、

火がつくほど、泣いてた、

 

熱かった

手が焼けてる、

 

母は、笑ってた。

『いつも、嘘ばかりつく、あんたはほんとに悪い子、嘘つきは泥棒の始まり、その通りだったわ!』

 

 

その後、滋賀からやって来てくれた大おばさんは、母から叱られてた。

 

『甘やかせるからこんな子に育つんよ。』って言われてるのを聞いて、また哀しくなっていた。

 

 

ちがう、

ちがう、

 

なぜ、わたしの話を聞いてくれないん!

 

わたしは、急に大阪に連れて来られて、友だちもいない、

話すひともいない、

母に怒られてばかりで、

 

唯一の友だちが欲しかっただけ。

 

 

泥棒、

嘘つき、

 

 

わたしは、この後もずっと、母からこの言葉をたくさん投げつけられた。

このことがあってから、泥棒なんかしなかったのに、

 

 

それから、数年が経ち、思春期になったわたしは、

 

こころが、完全に歪んでいたと思う、

 

 

わたしは、嘘つきで、

泥棒になってもいいんだ、

 

 

わたしなんか、

最低な人間なんだ、

生きてる価値なんてないんだ、

 

追いつめられ、

 

行き場所を失ってた、