sora-0812の日記

わたし、捨て子なんです(^^;)

わたしの生い立ち⑥

誘拐事件

 

 

2番目の父が、荷物と共にいなくなった翌日、

新しく荷物が運ばれてきた。

 

初めて会う、おじさん

(3番目の父となる人)

 

3番目の父のことは、次に書きます。

 

 

それから、一週間ほどした頃だったと思う。

父が出て行って、

わたしはすごく落ち込んでとき

 

学校からの帰り道に、父が待っていた。

 

嬉しくて嬉しくて、

抱きついて喜んだ。

 

父が、

『今度の日曜日に朝から迎えに来るから。でも、絶対にママには内緒だよ。』

って。

 

嬉しかった。

 

約束の日

父は家の近くまで迎えに来てくれてた。

わたしの手を繋いで、新しく引っ越した文化住宅へ連れて行ってくれた。

 

歩いて、15分くらいの場所だったように思う。

駅向こうのところ、

 

でも、なんだか、

その時の父は、髭が伸びてて、

とっても疲れていた、

 

しばらくすると、

『ゲームセンターに行こうか?』と言った。

 

父と父の弟は、

ときどき、

母には内緒で

わたしをゲームセンターに連れて行ってくれることがあった。

 

母とは、パチンコ屋さんにしか行ったことはない。いつも、隣に座らされて、母がパチンコを止めるまで、じっと待つ。

店員さんに注意されると、パチンコ屋さんの中で玉を拾ってひとり遊びをする。

そんなことしてると、知らないおじさんに怒られる。

 

お友だちは、遊園地や動物園なんかに家族で出て行くのに、

わたしの親とのお出掛けは、パチンコ屋さん、

楽しくなんかない、

 

だから、父がこっそり連れて行ってくれるゲームセンターは、大人が遊ぶようなコインゲームだったけど、

なんか、楽しかったように、記憶している。

 

 

その日の父は、

部屋の中の小銭をかき集めて、財布に入れてた。

タバコの銘柄も変わっていた。

いつも、お使いで頼まれていたカッコいいタバコじゃなくて、古びた感じのタバコ、

 

お金がないんだ…と、子供のわたしが、心配していたことをかすかに思い出す。

 

そんなよれよれになった父と二人で、電車に乗って、ゲームセンターに行った。

一緒にいてくれるだけでよかった、

 

でも、その後に連れて行かれた場所は、

『競馬場』だった。

 

 

その時、子供ながらに、

これはいけないことだと思ったと思う。

働かず、賭け事して、お金がなくなって、身なりも気にしなくなって、

 

父が可哀想にも見えたけど、怖くも感じた。

 

帰り道、競馬で少しお金が儲かったようで、レストランに連れて行ってくれた。

そして、父の家に一緒に帰った。

 

しばらくすると、警察官が来た。

その後のことは、あまり覚えていない。

 

 

ただ、思い出せることは、

 

その後、母がわたしに、見たこともない優しい表情で優しく、

 

『あの人は本当のお父さんじゃないから、あなたがあの人を選ぶことはできないんよ。』

 

って、警察官の前で言ったことだけ。

 

 

警察官が帰った後、

すごく怒られて、口も聞いて貰えない日がずっと続いた。

 

 

後に、あの時…

わたしは、二番目の父が母に対して嫌がらせをするために、

わたしを、『誘拐』したんだと知った。

 

 

それから、二番目の父はわたしの前には現れなくなった。

 

 

 

今思い返せば、

母が言った言葉

『あの人はあなたの本当のお父さんじゃないから。』

 

 

 

あなたにも、言いたい!

 

あなたも、わたしの本当のお母さんじゃなかったやん、

よく、あんなことが言えたね、

 

 

嘘つき!