わたしの生い立ち⑩
思春期
三番目の父
悪い人ではないけど、
やっぱり、好きになれなかった。
中学生になったわたしは、身体も大きくなり、母が手を上げることはなくなった。
無視されることは、日常的だったので、慣れてきた。
でも、父がときどき、下げすんだ目で私を見たり、敵対視する目が、耐えられなかった。
あの頃、私もまだまだ子供だったと思うけど、父も同じく、
子供だったと思う。
母の言いなりだったので、
わたしが、思春期で反抗するようになると、母を守ろうと必死で、わたしに対して、睨み付けたり、嫌味な物言いをする。
母の中絶騒動(嘘)もあったので、わたしに対して恨みもあったのだろう。
わたしは、わたしで、
必死で母に、嫌われないように、母の言いつけを守って、良い子になるようにがんばって生きてきた。
母の顔色ばかり気にしてる子供時代
でも、いくらがんばっても、母から愛されることはなかった。
それでも、父に母を盗られるのは許せなかった。
だから、三人目の父は、わたしにとっては敵、
父もわたしのことは、
自分になつくかず、反抗的な態度をとり、新婚生活を邪魔するめんどくなさい奴
仲良くできるはずなんてない。
思春期になったわたしは、彼氏ができた。
真夜中に、二階から外壁をつたって降りて、夜遊びもするようになった。
家は、両親から無視され、いつも一人ぼっちで寂しかったから、
優しくしてくれる彼や、友だちと遊んでいる時が幸せだった。
ある夜、夜中に出て行ったことがバレて、父と母がわたしの後をつけてきた。
そして、彼と二人で歩いているところに、父が『こんな夜中に何をやってるだ!早く家に帰りなさい!』と、偉そうに父親ヅラしてわたしを怒鳴り付けた。
許せなかった、
『あんたのせいで、わたしは母から今まで以上に嫌われた。あんたが、家に入ってきたから、こんなことになってるんや!あんたこそ、母とイチャイチャして、汚らわしい。大嫌いや、あんたなんか、父親なんかじゃない!』
受け入れるなんて、絶対できない。
大嫌い、
家に帰ると、酒を飲んで母が泣きながら、『もう、わたしがこの家を出て行くわ!』と、わたしに吐き捨てる。
いつものこと。
これが、わたしの心を追い詰める母の手口、
この頃のわたしは、慣れていたので、動揺することもなかったので、冷静に何も言わず、母の猿芝居をぼぉーっと見つめて、時間が過ぎ去るのを待つ。
でも、父は真剣受け止め、動揺して、おろおろする。
そして、わたしに『お前のせいや!』と罵る。
母から攻められたり無視させたり、罵られても、我慢できるが、
他人の父から、言われることは、許せなかったわたし。
台所に置いてあった包丁を持ち、
自分のお腹を刺して死のうとした。父が、止めようと立ち上がり、わたしの包丁をとろうとした。
わたしは、とっさに包丁を父の方に向けた。
父が、『刺せるものなら刺せ!』と大声で、言った。
手が震えてる。
涙が溢れる。
『なぜ、わたしがこんなことをしてるんだろうか、、』
冷静になり、
包丁を下ろし、台所に戻した。
その後、さらに父とは険悪な状態が続いた。
母は、毎晩飲み歩くようになった。
真夜中に、帰って来て、ペロペロに酔っ払い泣き喚いたり、
わたしに、絡んできた。
朝帰りも増えた。
すべて、わたしのせい。
父は、わたしを恨み続けている。
わたしは、早く大人になって、一日も早くこの家を出るしかない。
そらからの日々は、家を出る方法を毎日考えて暮らすしかなかった。
悲しい
温かい家庭への憧れ…
早く結婚して、自分で作れば良い、と思うようになり、
寂しさを紛らわして生きていたと思う。
でも、今思えば…
偽母が嘘に嘘を重ねたことで、わたしと父は、この女の愛情を奪い合うため、殺したいぐらい憎みあってた、
わたしの人生をめちゃくちゃにした
女(偽母)、許せる訳ないやん。。