父と50年ぶりの再会④～前夜

再会前日の準備

旅行出発の前日。

私は仕事…。

グループホームの管理者をしてるため、自分の都合で簡単に休むことはできない。

本当なら、仮病使ってでも、休んで、

父や弟(戸籍に書いてあった)に、

山のようなお土産を買って、喜ぶ顔が見たかった。

何が喜ぶだろう。

田舎だからね、都会のもので珍しいもの、嬉しいかな。

想像ばかりしてても、どうしようもないことに気づく。

私と同じように、仕事三昧の夫。

お盆休みでゆっくりしたいと思っているだろうに、

そんな夫にお願いするしかない。

申し訳ない…と思う。

でも、夫は快く引き受けてくれた。

感謝

仕事から帰ってくると、

高級そうな紙袋が並んでる

目が　点、点、点

夫は言った。

『せっかくだし、俺が追い金だすからいいだろう。』って。

時々、心に重く染みることができる夫。

尊敬している。

私もこの夫から学ぶことが多く、

心を育てて貰ってきた。

いつも、ありがとう…🌟

私も、じつは、この短期間の忙しい合間をぬって、服を買いました。

いつもは買わない少々高価な服。

出費がかさみ、これも又夫には申し訳ないと思いながらも、

50年ぶりの父に、会うのに、それなりに落ち着いた清楚な服を着て、父に安心して貰いたかった。

若い頃なら、もうちょっと、スリムでかっこ良かったんだけどな…

ダイエットすべきだったと後悔したりして、

彼に会いに行く感じみたいだな…心の中で一人笑いしながら、幸せいっぱいの私でした。

いよいよ、明日、会える。

想像が膨らみすぎて、布団に入っても眠れない。

今、考えると、この時の私は、ハッピーエンドな想像しかなかった。

父と抱き合って、涙の再会

弟から、『お姉ちゃん宜しくね』と言われ、父の家で、食事をよばれて、

まずは、離ればなれになってからの事をゆっくり話そう。

そして、私の今の家族(子供や孫たちのこと)のお話して、

もちろん、夫の紹介。

私の仕事の話も。

あっ、アルバム持って行った方がいいかも。

子供や孫たちの写真見たいよね。

下の子が、去年結婚した時の家族写真持って行こう！

みんな写ってるしね

とか。

明日、この想像がすべて泡のように消えてしまうなんて、この時の私には考えもつかなかったし

まさか…でした。

つづく

ぼちぼち書いてます🌻